千紘さんのありがた~いお話

 あーっ。
 夕方ーっ。

 昨日、夜中に起きたせいで寝不足だったのか、ちょっと寝るつもりが爆睡してしまっていたようだ。

 あああ……そうだっ。

 ゴミゴミ、資源ゴミッ。

 あそこだけは正夢(?)だ。

 本当にゴミの日は明日だ。

 袋もないんだった、そういえばっ、と真昼は慌てて買い物に行こうとする。

 そして、千紘に買ってもらったばかりのワンピースがシワになっているのに気がついた。

 ひーっ。
 千紘さんっ、ごめんなさいーっ。

 慌ててシワを手で伸ばしながら、財布をつかんで、玄関まで行き、また戻ってきて、カバンに財布を放り込むと、出ていきかけて、また戻ってくる。

 カウンターの上に置いたままだった鍵をめでたく発見してから、家を出た。

 外はすっかり夕方の空気に包まれていて。

 何処かのおうちから、焼き魚のいい匂いが漂ってくる。

 やばい。

 晩ご飯の買い物も支度も、完全に出遅れているっ。