「ほら」
と本を渡してくれる。
「現代社会を鋭くえぐった本だ」
「……鋭くえぐりたくないです」
鋭くえぐってくるのは、時折、ハートに突き刺さる、貴方の包み隠さない妻への言葉と現実だけで充分です、と思っていると、千紘は、
「だから、眠れるだろうが」
と言ったが。
「じゃあ、まあ、ちょっと呑むか。
俺は明日車だから、ノンアルにしとくが」
と言ってくれた。
「でも」
「お前のせいで、目が覚めた。
ちょっと付き合え」
と言って、さっさと千紘はリビングに入って行く。
「すみません」
と謝ったのは、千紘を起こしてしまったからだけではなく、いろいろと気をつかわせてしまったからだった。
目が覚めたから、ちょっと付き合えという言い方をしてきたのも、私が遠慮しないようにじゃないかな、と真昼は思っていた。
と本を渡してくれる。
「現代社会を鋭くえぐった本だ」
「……鋭くえぐりたくないです」
鋭くえぐってくるのは、時折、ハートに突き刺さる、貴方の包み隠さない妻への言葉と現実だけで充分です、と思っていると、千紘は、
「だから、眠れるだろうが」
と言ったが。
「じゃあ、まあ、ちょっと呑むか。
俺は明日車だから、ノンアルにしとくが」
と言ってくれた。
「でも」
「お前のせいで、目が覚めた。
ちょっと付き合え」
と言って、さっさと千紘はリビングに入って行く。
「すみません」
と謝ったのは、千紘を起こしてしまったからだけではなく、いろいろと気をつかわせてしまったからだった。
目が覚めたから、ちょっと付き合えという言い方をしてきたのも、私が遠慮しないようにじゃないかな、と真昼は思っていた。



