千紘さんのありがた~いお話







 家に帰った真昼は、早速、服をハンガーにかけたあとで、
「千紘さん、お食事の前に、なにか軽くお呑みになりますか?
 美味しいおつまみもありますよ。

 缶詰のですが」
と笑いかける。

「……どうした。
 偉くサービスがいいな」
と胡散臭げに千紘に言われ、

「いえいえ。
 お洋服買っていただいたので、ちょっと」
と笑うと、

「どうせならもっと……」
と言いかけ、千紘はなにやら、言葉を呑み込んだ。

 もっと? と見つめたが、なにも言わない。

「それより、夕食食べて帰らなくてよかったのか?
 作るの疲れるだろう」