あなたの進む道に間違いはない!
そんなお告げ(?)をもらったら、誰だって嬉しいと思うけど。
……いや、いつもなら、そうなんだけど。
今日はちょっと嬉しくないかな、と助手席で真昼は思っていた。
この偽装結婚に間違いはないとか言われても、と思いながら、チラと千紘を見たとき、カサリと膝の上で大きな紙袋が音を立てた。
荷物が多すぎて、後ろに乗らなかったので、ひとつ膝に抱いていたのだ。
というか、嬉しくて、ひとつ抱いていたかったのだ。
まあ、とりあえず、この服の選択に間違いはなかったかな、とにんまり笑う。
ありがとう、千紘さん。
でも、何処に来て行こう、と狭い町の中を思い浮かべる。
歴史ある町なので、いろいろ見て歩くといいよ、とみんなに言われて、引っ越してから、合間合間に見て歩いてみたのだが。
なにぶん、狭い町なので、あっという間に見尽くしてしまった。



