千紘さんのありがた~いお話





 百貨店にある、よく当たる占いのおじさんの店は、やはり列をなしていた。

 よく当たるのに、五百円だからだ。

 名前を訊かれ、手相を見られた。

「はははは」
と手をつかんだまま、おじさんは笑う。

 何故?

 なにがおかしいのですか。

 私の手相のっ。

「こりゃあいい」

 なにがですかっ。

 何故?

 なにがおかしいのですかっ。

 私の手相のっ。

と心の中で繰り返す。