千紘さんのありがた~いお話





 なんだろう。
 機嫌が悪くなってしまったぞ、と夕食を食べながら、真昼は思っていた。

 さっきまで、うん、いいマヨネーズ加減、と思いながら食べていた明太スパが途端に美味しくなくなる。

 千紘さん、やりたかったのだろうかな、ゲーム。

 それか漫画が読みたかったとか?

 もう一度、真昼は言ってみた。

「あの、また借りてきますよ。
 今度はどんな惨劇……」

「惨劇はもういい」
と心底、嫌そうに千紘は言った。

 そして、
「そういえば、日曜日、行くんだろ?」
と確認するように言ってくる。

「え? ああ、百貨店の占いですか?」

 本当に連れていってくださるんですか? と言おうとしたが、それより前に、何故か千紘の方が鬼気迫る勢いで訊いてくる。