千紘さんのありがた~いお話

「付け入る隙もなくても、付け入るのが恋だろ、生徒会長」

「……超能力か。
 お前は俺の頭の中が読めるのか」
と言うと、

「俺の頭の中は、あんまり人には読めないと思うが、お前の頭の中は、誰でも読めると思うぞ」
と言ってくる。

「っていうか、何度か見たんだよ。
 その噂の美女と居るお前を」
と言う由也に、

「……美女って感じじゃないなー」
と率直な感想を述べると、確かに、と真昼にとっては、はなはだ失礼なことに、由也も自分で言っておいてうなずいていた。

「美人だが、美女って感じじゃないよな。

 だが、女に興味のないお前が心惹かれたというところに興味がある。

 今度、同席させてくれ」
と言う由也に、

「夕飯前くらいにショッピングセンターをウロウロしていると、八割くらいの確率で現れるよ」
と言うと、

「どんな恋愛ゲームのキャラだ……」
と言っていたが。

 由也は、本当に放課後、ついてきた。