千紘さんのありがた~いお話

 



 昼休み。

 龍平が、真昼に言ったとおり、八割、米な弁当を食べていると、そうそうに食べ終わった隣のクラスの友人がやってきて言う。

「なあなあ、昨日、お前、ドーナツ屋で、すごい美人と居たけど――」

 どきりと箸を止めると、その友人、春山は言ってきた。

「あれ、お前のねえちゃん?」

「……なんでだよ」
と低い声で言ったが。

 まあ、真昼と居ると、そんな感じか、とも思う。

 昨日も真昼は、あははー、ドーナツついてるよーと年の離れた弟にするように、頰についていたドーナツのカケラを取ってくれた。

 自分の方が子供っぽいくせに子供扱いしやがって、と思うが。

 まあ、こっちが子供だと思ってるから、普通に会ってくれてるんだろうな、とも思う。

 ……ラブラブな夫が居るようだし。

 付け入りたいわけではないが、付け入る隙もなさそうな感じだ。