今日はこの町に来て、もっとも落ち込んでいる、と翌朝、真昼は思っていた。 お弁当作りを失敗してしまったからだ。 「あんなに準備したのに~っ。 焦がしちゃって、弁当箱の三割は冷凍食品になっちゃったのよーっ。 自分から作らせてくださいって言っておいてーっ」 と菜子に愚痴ると、 『作らせてくださいって言うだけ可愛いじゃん。 私なんて、もう、えっ? お弁当いるのっ? って訊き返すよ』 と言われた。