殺す少女と堕ちる男達 1

なんか後ろで聞こえた気もしたが、気にせず樹と2人で食堂に向かった。

この建物は、私達グルフォンのメンバー40人程が住んでいる。そして、私達はこの建物を『家 』と呼ぶ。家は6階建てで、なぜかエレベーターはない。6階の奴は本当に災難だったな。
その為、毎月行われる家内会議では、エレベーターの取り付けを要求する声が多い。主に上の階の奴らだ。まぁ毎回資金が足りないとのことで却下されるんだけどな。

2階から6階が移住スペース。1階は、お風呂や
食堂、リビング、会議室、特訓室など、共有スペースだ。
因みにお風呂やトイレは各部屋にはついていない。1階にある大浴場を、時間ごとに区切って入っているのだ。因みに女は私1人の為、女子風呂は、私一人だけだ。たまに食堂のおばちゃんなんかもいるけど。

そして食堂に着いた私と樹、遅れて瞬も来た。
カウンターからおばちゃんにご飯を貰って席につく。


「ナル、僕の卵焼き1個あげる」

『 樹、好きだ』

「おいコラ」

「ふふ、僕も好き」

「おいナル、俺の卵焼きも1個やるぞ」

『 おぉ、サンキュ』

「なんでだよ!」

こんなコントの用なやり取りをしながら3人でご飯を食べるのが毎日の日課だ。

私達3人は、この組織の中では最年少で歳も同じ16歳だが、実力はトップ3なので、よく3人で比較的危険な任務を請け負うことが多い。

その上6年の付き合いで仲も良く、よく3人で行動する。