殺す少女と堕ちる男達 1

「………………今みたいな事だよ……」

『 ……………………は?』

こいつ全然分かってねぇ。
俺は、こいつが他の男に同じように微笑んでるとことか、想像もしたくねーくれーなのに。

ガタン

席を立ってテーブルに手をついて前のめりになり、ナルの顔の10cm位前に自分の顔を持っていく。

「…………………………」

『 ……………………なんだよ』

「………………こういうこと、他の奴にはされんなよ」

『………………はぁ? 』

分かってる。こいつが俺を仲間としか思ってないことくらい。こいつは誰にだってそうなんだから

その証拠に、普通の女子は頬を赤らめるであろうこの展開でも、目の前の奴は余裕でガン飛ばしてきやがる…………俺一応イケメン部類には入ってるはずなんだけどな……いやナルシストじゃねーぞ

「……………………なぁ、ナル、俺……」

コンコンコン

「…………………………」

『………………………… 』

コンコンコンコンコン

仕方なくナルの前からどいて、ソファの横に立つ。ナルも、早足で歩き、ドアを開ける。

ガチャ

「…………ナル」

『おぉ、樹か、どうした? 』

「ナル、これ届けにき、…………なんで瞬が居るの?」

樹は俺を見た瞬間眉を寄せた。
まぁ、だろうな。だってこいつも、

「ナル、男をホイホイ家に上げちゃダメだよ」

俺と同類だから。