殺す少女と堕ちる男達 1

瞬side

ナルが微笑んだ。たったそれだけの事なのに、俺の心臓はバクバクする。

本当に、参ったなぁ

でも、ナルは常に無表情で、心を許すごく稀な人間にしか、微笑んだりしない。だから、俺はごく稀な人間の中に入っていると思うと、すげー嬉しい。

『 ……………………瞬?どうかしたか?』

ナルは、人の感情には鋭いくせに、自分のこととなるとすごく疎い。その証拠に、今みたいに自分の部屋にすぐ男を入れる。

こいつは、俺のことを信用しきってるんだ。

俺が今、どんな事を考えてるかも知らずに。

いや、俺だけじゃねぇ。

「…………………………おい…………」

『 …………な、なんだよ』

だからこそ、心配なんだよ……

「………………他の奴には、隙見せんな」

『 ………………隙?見せてねーぞ?』

こいつは分かってない。男世帯で唯一女が一人住むってことがどんな事なのか。

俺は嬉しくもあり、嫌でもあるんだ。