卑劣恋愛

「はぁ? そんなワケないだろ」


赤毛はゲラゲラと下品な笑い声を上げる。


「じゃあ、どうして智樹がいないんですか?」


「説明しなきゃわかんねぇのかよ」


緑毛がチッと舌打ちをして千恵美を見る。


「説明してもらえる?」


千恵美がそう言うと緑毛がドアから離れて「お前、騙されたんだよ」と、言った。


「黙された?」


「そう。智樹がお前を呼んだのは、俺たちに襲わせるためだ」


「襲う? どうしてそんなことをする必要があるの?」


徐々に事態を把握してきたようで、千恵美の顔は青くなっている。


しかし、声色は先ほどまでと変わりなかった。


あたしが思っている以上に、千恵美は強い人間なのかもしれない。


「そんなの俺たちには関係ない。高校生をタダで抱けるからここに来ただけだ」


赤毛の説明に、千恵美はなにか考え込むように俯いた。