卑劣恋愛

☆☆☆

翌日のお弁当の準備を終えたあたしは、スマホの写真を確認していた。


武の写っている写真全てに千恵美の姿が映っている。


あたしには千恵美が武に付きまとっているようにしか、見えなかった。


「千恵美のやつ……許さない」


写真の中の千恵美の顔を黒く塗りつぶしていきながら、あたしは呟いたのだった。