私たち4人は、
終業式の日に海に行こうって約束をした。
私は高校に入学すると、
小学生の頃から知る初田悠樹に恋をして、
でもふたりだけだと話すことも遊ぶこともなかった。
小学生の頃以来、
遊びに行くのは初めてだからドキドキワクワクする。
これまでは距離があるとは思わなかったけど、
徐々に話せなくなっていたのは確かで。
『またねー』
いつも仲のいい望奈と悠樹は同じ方向へと帰っていくのを見て帰路へと向かう私。
『ひかりぃ〜』
私を呼んだのは、誠実。
『誠実!』
『一緒に帰ろうぜ?』
その声にハッと反応していたけど、反対方向に向かって歩く望奈だった。
『待って!離して?ねぇ』
ふたりから離れた100m辺りから、
手を握ってくる。
『良いだろ?』
『いや、まずいから!』
終業式の日に海に行こうって約束をした。
私は高校に入学すると、
小学生の頃から知る初田悠樹に恋をして、
でもふたりだけだと話すことも遊ぶこともなかった。
小学生の頃以来、
遊びに行くのは初めてだからドキドキワクワクする。
これまでは距離があるとは思わなかったけど、
徐々に話せなくなっていたのは確かで。
『またねー』
いつも仲のいい望奈と悠樹は同じ方向へと帰っていくのを見て帰路へと向かう私。
『ひかりぃ〜』
私を呼んだのは、誠実。
『誠実!』
『一緒に帰ろうぜ?』
その声にハッと反応していたけど、反対方向に向かって歩く望奈だった。
『待って!離して?ねぇ』
ふたりから離れた100m辺りから、
手を握ってくる。
『良いだろ?』
『いや、まずいから!』