「…………」
両者、目が点。
お互いになにが起こったのか理解できなくて、ポカンと顔を見合わせる。
あたしは先輩の驚きの表情を上から見下ろしつつ、自分のバストをすっぽりと包んでいる大きな手のひらの感触を感じていた。
すぐ隣では伊勢谷先輩と折原先輩が、目を見開いてあたしの胸の部分をガン見している。
中庭全体に漂う微妙な空気を感じて、ようやく我に返ると同時に、真っ白だった頭が火山のようにドーンと噴火した。
あ、あ、あたし、あたし……。
近藤先輩に、胸を触られてるーー!
「なにすんの⁉︎ スケベーー!」
――バシーン!
あたしの右手が近藤先輩の左頬を全力で引っ叩いた音が、高らかに響いた。
その音に驚いた伊勢谷先輩が、痛そうな顔をして首をすくめる。
あたしは無我夢中でウサギみたいに飛び上がり、人を掻き分けながら、一目散に中庭から逃げ出した。
頭の中はさっきからドカドカ噴火しっぱなし。
だってだって、好きでもない男の子に初めて胸を触られた! しかも大勢の目の前で!
ショックでショックで頭の血管が破裂しそう!
両者、目が点。
お互いになにが起こったのか理解できなくて、ポカンと顔を見合わせる。
あたしは先輩の驚きの表情を上から見下ろしつつ、自分のバストをすっぽりと包んでいる大きな手のひらの感触を感じていた。
すぐ隣では伊勢谷先輩と折原先輩が、目を見開いてあたしの胸の部分をガン見している。
中庭全体に漂う微妙な空気を感じて、ようやく我に返ると同時に、真っ白だった頭が火山のようにドーンと噴火した。
あ、あ、あたし、あたし……。
近藤先輩に、胸を触られてるーー!
「なにすんの⁉︎ スケベーー!」
――バシーン!
あたしの右手が近藤先輩の左頬を全力で引っ叩いた音が、高らかに響いた。
その音に驚いた伊勢谷先輩が、痛そうな顔をして首をすくめる。
あたしは無我夢中でウサギみたいに飛び上がり、人を掻き分けながら、一目散に中庭から逃げ出した。
頭の中はさっきからドカドカ噴火しっぱなし。
だってだって、好きでもない男の子に初めて胸を触られた! しかも大勢の目の前で!
ショックでショックで頭の血管が破裂しそう!


