妙に弾力のある地面だな?
それに、あたしの背中を二本の棒みたいな物がギュッと押さえてるんだけど、これはなに?
――フワッ。
鼻腔をくすぐる匂いに気がついた。
少し甘くて大人っぽい、この素敵な香りは覚えがある。近藤先輩のコロンの香りだ。
……え⁉︎ ということは、まさか⁉︎
閉じていた目を慌てて開けたら、制服のジャケットとネクタイが見えて、あたしは腕立て伏せみたいにガバッと身を起こした。
自分の体の真下に、近藤先輩が仰向けになって寝転んでいる。
「痛え……」
先輩は顔を歪めてつぶやいた。
その不機嫌そうな声と表情から、あたしは状況を正確に把握して、一気に顔から血の気が引いた。
あ、あたしってば、転んだ拍子に近藤先輩のこと押し倒して下敷きにしちゃったんだ!
「ご、ごめんなさい!」
それに、あたしの背中を二本の棒みたいな物がギュッと押さえてるんだけど、これはなに?
――フワッ。
鼻腔をくすぐる匂いに気がついた。
少し甘くて大人っぽい、この素敵な香りは覚えがある。近藤先輩のコロンの香りだ。
……え⁉︎ ということは、まさか⁉︎
閉じていた目を慌てて開けたら、制服のジャケットとネクタイが見えて、あたしは腕立て伏せみたいにガバッと身を起こした。
自分の体の真下に、近藤先輩が仰向けになって寝転んでいる。
「痛え……」
先輩は顔を歪めてつぶやいた。
その不機嫌そうな声と表情から、あたしは状況を正確に把握して、一気に顔から血の気が引いた。
あ、あたしってば、転んだ拍子に近藤先輩のこと押し倒して下敷きにしちゃったんだ!
「ご、ごめんなさい!」


