伊勢谷先輩の声を聞いて、急に緊張がぶり返した。
お屋敷の豪華さに気を取られていたけれど、いよいよ先輩と対面だと思うと心臓がドクドクしてくる。
家政婦さんが静かに扉を開けて、あたしに向って一礼した。おずおずと部屋の中に入ったら、すぐに扉を閉められてしまった。
落ち着いたグレーの絨毯に、すごく手の込んだ刺繍のカーテン。どっしりした造りの木製机や書棚は、高校生の自室というよりまるで大人の書斎だ。
ものものしい雰囲気に飲まれて棒立ちになっていると、「美空ちゃん」と呼ばれて心臓がドキンと跳ねた。
声のした方へ振り向くと、伊勢谷先輩がこっちに歩いてくるのが見えて、全身がギュッと固くなる。
「よく来てくれたね」
絶妙に体のラインにフィットした光沢のある白シャツを無造作に着こなした先輩が、あたしに向って微笑んでいる。
その笑顔を見て、あたしのお腹の辺りがゾワゾワした。いつも先輩が見せるあの無邪気な微笑みとは、まったく違っていたからだ。
お屋敷の豪華さに気を取られていたけれど、いよいよ先輩と対面だと思うと心臓がドクドクしてくる。
家政婦さんが静かに扉を開けて、あたしに向って一礼した。おずおずと部屋の中に入ったら、すぐに扉を閉められてしまった。
落ち着いたグレーの絨毯に、すごく手の込んだ刺繍のカーテン。どっしりした造りの木製机や書棚は、高校生の自室というよりまるで大人の書斎だ。
ものものしい雰囲気に飲まれて棒立ちになっていると、「美空ちゃん」と呼ばれて心臓がドキンと跳ねた。
声のした方へ振り向くと、伊勢谷先輩がこっちに歩いてくるのが見えて、全身がギュッと固くなる。
「よく来てくれたね」
絶妙に体のラインにフィットした光沢のある白シャツを無造作に着こなした先輩が、あたしに向って微笑んでいる。
その笑顔を見て、あたしのお腹の辺りがゾワゾワした。いつも先輩が見せるあの無邪気な微笑みとは、まったく違っていたからだ。


