期間限定『ウソ恋ごっこ』

「真央ちゃん、ありがとう。あたし、今から行くよ。委員会は欠席するからよろしくお願い」


「わかった。ひとりで行ける? ちょっと遠いし、あたしも一緒に行くよ?」


「ううん」


マークの場所は行ったことのない地区で、どれくらいの時間で行けるかわからないけど、地図と根性さえあれば行けるだろう。


それに、これはあたしがひとりでやらなきゃならないことだ。保護者に守られながら謝罪に行くのは、違う。


「あたし、ひとりで行く」


「そっか。……頑張れ美空。負けるな!」


あたしの気持ちを理解してくれた真央ちゃんが、グッと握り拳を構えて応援してくれた。あたしも同じように握りこぶしを構えて応える。


うん、頑張るよ。負けないよ、自分に。


結果がどうなるかはわからないけれど、やるべきことをやりに行くんだ!


あたしはスマホの画面のマークを見ながら、精いっぱい自分を奮い立たせていた。