期間限定『ウソ恋ごっこ』

一瞬惚けて、ハッと我に返ったあたしは真央ちゃんの後ろに慌てて隠れた。


まさか先輩と鉢合わせするなんて思ってもいなかった。先輩と顔を合わせたくない。いや、合わす顔がない。


幸い、先輩はあたしの存在に気がついた様子もなく、背の高い木の幹にもたれて空を眺めていてる。


でも、どこかぼんやりした表情はいつもの先輩らしくない。


きっと伊勢谷先輩とのことで悩んでいるんだろう。


ぜんぶあたしのせいだと思うと、申し訳なさに胸がひどく痛んだ。