真央ちゃんに助けてもらいながら体を起こすと、さっきまであたしが立っていた場所に、近藤先輩がうずくまっている。
首筋を抑えている右手に、なぜか赤い色がついていた。
その鮮烈な赤い色を凝視しているうちに、記憶が再生されていく。
そうだ。あたしは折原先輩にナイフで襲われて、近藤先輩がとっさにあたしを……。
「美空、どこか痛い所はない?」
「…………」
「美空?」
「……あたしを、自分の体を盾にして、守ってくれたの?」
じゃあ、じゃあ、あの赤は。
事実を認識したとたんに頭からスーッと血の気が引いて、それから一気に逆流した。
あれは、血だ! あたしをかばった近藤先輩が、ナイフで首を切られた!
「――――!」
声にならない悲鳴を上げて、あたしは転がるように近藤先輩の元へ駆け寄った。
「嫌ぁー! 先輩! 先輩! 近藤先輩!」
先輩のブレザーにしがみついて、金切り声で先輩の名前を叫び続ける。
『早く手当てをしなきゃ!』って自分の心の声が聞こえたけれど、間近に見た血の生々しさに震え上がった。
首筋を抑えている右手に、なぜか赤い色がついていた。
その鮮烈な赤い色を凝視しているうちに、記憶が再生されていく。
そうだ。あたしは折原先輩にナイフで襲われて、近藤先輩がとっさにあたしを……。
「美空、どこか痛い所はない?」
「…………」
「美空?」
「……あたしを、自分の体を盾にして、守ってくれたの?」
じゃあ、じゃあ、あの赤は。
事実を認識したとたんに頭からスーッと血の気が引いて、それから一気に逆流した。
あれは、血だ! あたしをかばった近藤先輩が、ナイフで首を切られた!
「――――!」
声にならない悲鳴を上げて、あたしは転がるように近藤先輩の元へ駆け寄った。
「嫌ぁー! 先輩! 先輩! 近藤先輩!」
先輩のブレザーにしがみついて、金切り声で先輩の名前を叫び続ける。
『早く手当てをしなきゃ!』って自分の心の声が聞こえたけれど、間近に見た血の生々しさに震え上がった。


