まるで拷問に耐えているようなその表情を見たら、ますます追い詰められて泣きそうになる。
もう後がない。どこにも道が見えない。
助けて近藤先輩。お願いだから、あたしを助けて……!
「チビ! 危ない!」
いきなり近藤先輩が顔色を変えて叫んだ。
え?と思って振り返ると、すぐ後ろに能面みたいに表情を失った折原先輩が立っていた。
大きく頭上に振り上げた右手に、銀色に光る物を握りしめながら。
あれは……ナイフ!?
声を出す間もなくナイフがあたしに向って振り下ろされる。
恐怖を感じる余裕もなく、呆然と突っ立ったまま銀色の光を見ていたら、いきなりすごい力で横から突き飛ばされて体が吹っ飛んだ。
「美空!」
「彬!」
「つ、司! 折原を押さえろ!」
「愛美、なんてことを!」
真央ちゃんと先輩たちの入り乱れた叫び声が聞こえるのと、あたしが床に倒れるのと同時だった。
全身の痛みに歯を食いしばるあたしの元に、真央ちゃんがすごい形相で駆け寄ってくる。
「美空、大丈夫!? ケガは!?」
大丈夫もなにも、自分の身に何が起きたのかわからない。
もう後がない。どこにも道が見えない。
助けて近藤先輩。お願いだから、あたしを助けて……!
「チビ! 危ない!」
いきなり近藤先輩が顔色を変えて叫んだ。
え?と思って振り返ると、すぐ後ろに能面みたいに表情を失った折原先輩が立っていた。
大きく頭上に振り上げた右手に、銀色に光る物を握りしめながら。
あれは……ナイフ!?
声を出す間もなくナイフがあたしに向って振り下ろされる。
恐怖を感じる余裕もなく、呆然と突っ立ったまま銀色の光を見ていたら、いきなりすごい力で横から突き飛ばされて体が吹っ飛んだ。
「美空!」
「彬!」
「つ、司! 折原を押さえろ!」
「愛美、なんてことを!」
真央ちゃんと先輩たちの入り乱れた叫び声が聞こえるのと、あたしが床に倒れるのと同時だった。
全身の痛みに歯を食いしばるあたしの元に、真央ちゃんがすごい形相で駆け寄ってくる。
「美空、大丈夫!? ケガは!?」
大丈夫もなにも、自分の身に何が起きたのかわからない。


