期間限定『ウソ恋ごっこ』

ポンポンとキャッチボールみたいに近藤先輩と会話を交わしながら、テキパキ作業が進んでいく。


ずっとこんなふうにレッスンを受けていたから、もう慣れたものだ。


「すごい。息ピッタリね」


真央ちゃんの感心した声が聞こえたけれど、あたしはとにかく集中したくて、もうそれどころじゃない。


「卵液を入れろ。こっからが本番だぞ」


「はい」


いざ、一発勝負! あたしはドキドキしながら卵液をフライパンに流し入れた。ジューッという音がますます緊張を生む。


前に先輩がオムレツを作ったシーンを思い浮かべ、できるだけ忠実に再現するつもりで、手とフランパンをガシャガシャと動かした。