「遅かったな。待ってたんだぞ」
玄関を開けてくれた先輩にそんなことを言われるのも、うれしい。
「待たせてごめんね」なんて答えながら、これぞ待ち合わせカップル定番の会話だなぁ、と思ってジーンと浸る。
「貸出本がなかなか返却されなくて、図書委員の仕事が終わらなかったの。真央ちゃんが後をぜんぶ引き受けてくれたんだよ」
「あいつひとりで大丈夫なのか?」
「うん。真央ちゃん、校内放送使って脅しをかけてたから」
あたしと肩を並べて廊下を歩きながら、先輩が噴き出した。
「さすがだな。あいつ、来季の生徒会に立候補する気ねえかな? 安心して後を任せられそうだ」
「めっちゃ恐怖政治になりそう」
「白鳥学園の歴史に名を残す独裁者の誕生だな」
あたしたちは声をそろえて笑った。恥ずかしかったタメ口も、慣れてしまえばこの通り。
今ではすっかり気楽な口調で話している。
玄関を開けてくれた先輩にそんなことを言われるのも、うれしい。
「待たせてごめんね」なんて答えながら、これぞ待ち合わせカップル定番の会話だなぁ、と思ってジーンと浸る。
「貸出本がなかなか返却されなくて、図書委員の仕事が終わらなかったの。真央ちゃんが後をぜんぶ引き受けてくれたんだよ」
「あいつひとりで大丈夫なのか?」
「うん。真央ちゃん、校内放送使って脅しをかけてたから」
あたしと肩を並べて廊下を歩きながら、先輩が噴き出した。
「さすがだな。あいつ、来季の生徒会に立候補する気ねえかな? 安心して後を任せられそうだ」
「めっちゃ恐怖政治になりそう」
「白鳥学園の歴史に名を残す独裁者の誕生だな」
あたしたちは声をそろえて笑った。恥ずかしかったタメ口も、慣れてしまえばこの通り。
今ではすっかり気楽な口調で話している。


