期間限定『ウソ恋ごっこ』

期間限定とはいえ先輩と恋人として過ごせるなら、なんでもする!


「期間中、『好きだ』という言葉をお互いに決して言わないと約束できるなら」


「え?」


予想外すぎる条件を出されて面食らった。


せっかく恋人同士として過ごすのに、『好き』って言葉をお互いに封印するってこと?


「お前の提案は、俺に司を裏切れって言ってることと同じだ。それはわかってるな?」


痛い所を突かれて、あたしは言葉に詰まった。


先輩の言う通り、場所を限定しようが期間を限定しようが、伊勢谷先輩が知ったら傷つくことは間違いない。


誰にも内緒にするという名目で、その事実をどうにかごまかしているだけだ。


「俺は司を裏切りたくない。だからこれは期限付きのお遊びだ。言うなればウソの恋なんだ。ただのウソなら好きって言葉はいらない」