先輩はもう二度と他人を信用できなくなるかもしれない。
この判断が間違っているとか、間違っていないとかは関係ない。とにかく伊勢谷先輩の目の前で近藤先輩と幸せになるなんて、絶対できないんだ。
だから、せめてお終いにするための時間がほしい。
本来なら叶っていたはずの恋を諦めなきゃならない悲しみを、どうしようもない気持ちを、どうにかするための時間がほしい。
「この家の中でだけ、レッスン中の期間だけ、あたしの恋人でいてください。このことは誰にも絶対に言わないし、レッスンが終わったら、ぜんぶ夢だったと思ってきれいさっぱり忘れると誓いますから」
ふたり以外は誰もいないこの場所で、制限時間付きの恋をしたい。
ほんの少し。ほんの十日ほどだ。
儚い幻でもいい。目が覚めたら忘れてしまう夢でいい。それ以外に、先輩を好きな心を納得させる方法が見つからないの。
この判断が間違っているとか、間違っていないとかは関係ない。とにかく伊勢谷先輩の目の前で近藤先輩と幸せになるなんて、絶対できないんだ。
だから、せめてお終いにするための時間がほしい。
本来なら叶っていたはずの恋を諦めなきゃならない悲しみを、どうしようもない気持ちを、どうにかするための時間がほしい。
「この家の中でだけ、レッスン中の期間だけ、あたしの恋人でいてください。このことは誰にも絶対に言わないし、レッスンが終わったら、ぜんぶ夢だったと思ってきれいさっぱり忘れると誓いますから」
ふたり以外は誰もいないこの場所で、制限時間付きの恋をしたい。
ほんの少し。ほんの十日ほどだ。
儚い幻でもいい。目が覚めたら忘れてしまう夢でいい。それ以外に、先輩を好きな心を納得させる方法が見つからないの。


