「さっき美空ちゃんとバッタリ出くわしたじゃん? 俺と美空ちゃんってさ、そういう偶然がよくあるんだよ。偶然が何度も続けば必然だろ? やっぱり運命だと思うんだよなぁ」
「ずいぶんお手軽な運命だな」
「いやいや! 本当の運命ってのは、案外そんなささやかな日常の中に隠されているもんなんだよ!」
「ふうん」
伊勢谷先輩の底抜けに明るい口調に比べて、近藤先輩の声はひどく淡々としている。
その落差に気がつかないのか、気づいていても気にならないのか、伊勢谷先輩は構わずハイテンションで話し続ける。
「美空ちゃんと出会えて本当によかった。彼女は俺の地味な内面を見てくれて、それでも俺のことを大好きだって言ってくれたんだ。……へへ。俺のこと、大好きだって!」
照れくさそうに弾む声に、あたしの胸がザワリと揺れた。
たしかにあたしは生徒会室で伊勢谷先輩に言った。これまでと変わらず先輩のことが大好きだって。
その気持ちに嘘はないのに、なんでこんなに胸がザワつくんだろう?
「ずいぶんお手軽な運命だな」
「いやいや! 本当の運命ってのは、案外そんなささやかな日常の中に隠されているもんなんだよ!」
「ふうん」
伊勢谷先輩の底抜けに明るい口調に比べて、近藤先輩の声はひどく淡々としている。
その落差に気がつかないのか、気づいていても気にならないのか、伊勢谷先輩は構わずハイテンションで話し続ける。
「美空ちゃんと出会えて本当によかった。彼女は俺の地味な内面を見てくれて、それでも俺のことを大好きだって言ってくれたんだ。……へへ。俺のこと、大好きだって!」
照れくさそうに弾む声に、あたしの胸がザワリと揺れた。
たしかにあたしは生徒会室で伊勢谷先輩に言った。これまでと変わらず先輩のことが大好きだって。
その気持ちに嘘はないのに、なんでこんなに胸がザワつくんだろう?


