どうか見つかりませんように。これ、もしも見つかったら完全にアウトだ。
学園のアイドルが着替えている同室で、カーテンの陰に隠れている女子とか、問答無用で変態さんだよ。
いくら自由な校風が売りの白鳥学園でも、ヘタすりゃ退学処分になっちゃう。
せめてファスナーさえ噛まなかったらなぁ……。
と思いながら試しにもう一度ファスナーをゆっくり動かしてみたら、なんと今度は嘘みたいにスルッと上がった。
ちょっと! なに今さら順調に上がってんの!?
……って、ファスナーにツッコミながら冷静に考えてみたら、なにも隠れる必要はなかったんじゃなかろうか?
先輩たちがドアを開けたら、ジャージの胸元を手で寄せて隠せば済んだのに、焦ったせいで自分で自分を逆境に追い詰めてしまった。
んもー、あたしのバカ!
「それにしてもさ、運命を感じちゃったなぁ。彬もそう思わないか?」
我が身のうかつさを呪っていると、伊勢谷先輩のしみじみした声が聞こえた。近藤先輩の声がそれに答える。
「運命? なにが?」
学園のアイドルが着替えている同室で、カーテンの陰に隠れている女子とか、問答無用で変態さんだよ。
いくら自由な校風が売りの白鳥学園でも、ヘタすりゃ退学処分になっちゃう。
せめてファスナーさえ噛まなかったらなぁ……。
と思いながら試しにもう一度ファスナーをゆっくり動かしてみたら、なんと今度は嘘みたいにスルッと上がった。
ちょっと! なに今さら順調に上がってんの!?
……って、ファスナーにツッコミながら冷静に考えてみたら、なにも隠れる必要はなかったんじゃなかろうか?
先輩たちがドアを開けたら、ジャージの胸元を手で寄せて隠せば済んだのに、焦ったせいで自分で自分を逆境に追い詰めてしまった。
んもー、あたしのバカ!
「それにしてもさ、運命を感じちゃったなぁ。彬もそう思わないか?」
我が身のうかつさを呪っていると、伊勢谷先輩のしみじみした声が聞こえた。近藤先輩の声がそれに答える。
「運命? なにが?」


