「ねぇ、近藤君いた?」
「いない。どこ行ったんだろうね」
追っかけたちの声がすぐ近くに聞こえて、ドキリとした。
先輩が『おとなしくしてろ』とでも言うように、自分の胸にあたしの顔を強く押し付ける。
先輩の鼓動が聞こえそうなくらいの密着度に、逆に悲鳴が出そうになって、あたしの心臓が飛び出そうになった。
ぎゃあぁ! 近い! 近すぎる!
でも身動きできない。この状況を彼女たちに発見されたら、間違いなく誤解される!
『近藤彬と抱き合っていた新入生』なんてレッテルを貼られたら最後、どうなることか想像するのも恐ろしい。
お願い。誰も気がつかないで!
「こっちに来たと思ったけど気のせいかな」
諦めきれないのか、数人でそこら辺をウロウロしている気配がして、心拍がどんどん早くなる。
恐怖のドキドキと、男の子に抱きしめられてるドキドキで今にも体がパンクしそうだ。
あたしは火照った顔を先輩の胸にうずめて、背中に冷や汗をかきながらひたすら祈った。
そ、そうそう! 近藤先輩はこんな所にいないし、女の子を抱きしめたりもしてません!
なのでみなさん今すぐ諦めて、ここから立ち去ってください!
「やっぱりこんな場所にいるはずないよね。スクールバスの方に探しに行こうよ」
「うん。そうだね」
そんな会話と共に、草や土を踏む足音が少しずつ遠ざかっていく。
音がすっかり聞こえなくなって、あたしを抱く先輩の腕の力も緩んで、ようやく息をつけた。
大きく深呼吸して空気を吸い込んだら、ほのかな香りも吸い込んだ。
「いない。どこ行ったんだろうね」
追っかけたちの声がすぐ近くに聞こえて、ドキリとした。
先輩が『おとなしくしてろ』とでも言うように、自分の胸にあたしの顔を強く押し付ける。
先輩の鼓動が聞こえそうなくらいの密着度に、逆に悲鳴が出そうになって、あたしの心臓が飛び出そうになった。
ぎゃあぁ! 近い! 近すぎる!
でも身動きできない。この状況を彼女たちに発見されたら、間違いなく誤解される!
『近藤彬と抱き合っていた新入生』なんてレッテルを貼られたら最後、どうなることか想像するのも恐ろしい。
お願い。誰も気がつかないで!
「こっちに来たと思ったけど気のせいかな」
諦めきれないのか、数人でそこら辺をウロウロしている気配がして、心拍がどんどん早くなる。
恐怖のドキドキと、男の子に抱きしめられてるドキドキで今にも体がパンクしそうだ。
あたしは火照った顔を先輩の胸にうずめて、背中に冷や汗をかきながらひたすら祈った。
そ、そうそう! 近藤先輩はこんな所にいないし、女の子を抱きしめたりもしてません!
なのでみなさん今すぐ諦めて、ここから立ち去ってください!
「やっぱりこんな場所にいるはずないよね。スクールバスの方に探しに行こうよ」
「うん。そうだね」
そんな会話と共に、草や土を踏む足音が少しずつ遠ざかっていく。
音がすっかり聞こえなくなって、あたしを抱く先輩の腕の力も緩んで、ようやく息をつけた。
大きく深呼吸して空気を吸い込んだら、ほのかな香りも吸い込んだ。


