「おい、今さらそんなことする必要ないだろ? もう弁当係はチビで決まってるんだから。司、そうだよな?」
近藤先輩が、珍しく慌てた様子で話に割って入った。
でも伊勢谷先輩は、悲しそうな表情でウルウルと自分を見上げる折原先輩から目を離せないでいる。
「ねぇ、司ぁ。いいでしょ?」
「うーん」
「ねぇ、お願い! 愛美の一生のお願いだから! ……ぐすん」
「ううーん」
すっかり困り顔で唸っていた伊勢谷先輩先輩は、折原先輩が鼻をグスグスさせるのを見て苦笑いした。
「しかたない。愛美にそこまで真剣に頼まれたら断れないなぁ」
「ほんと!?」
折原先輩の顔がパアァッと明るくなるのと、あたしの頭がガーンと重くなるのと同時だった。
あぁ、やっぱり。絶対こうなると思ってた。
「ありがとう、司! うれしい!」
「まったく愛美はワガママだなぁ。これで何度愛美の『一生のお願い』を聞いたことか」
「えへへ。ごめんね。司は優しいから、つい甘えちゃうの」
幼なじみの絆を感じる笑顔を交わすふたりを見ながら、あたしはその場に座り込みそうになるのを必死にこらえていた。
伊勢谷先輩って結局、自分の恩人であり、かわいい妹でもある折原先輩のワガママを許しちゃうんだよねぇ。真正のフェミニストだし。
その気持ちはわかるけど、わかるんだけど、どうか言わせてほしい!
だったら、最初からお弁当係を折原先輩に決めときゃよかったじゃんー!
近藤先輩が、珍しく慌てた様子で話に割って入った。
でも伊勢谷先輩は、悲しそうな表情でウルウルと自分を見上げる折原先輩から目を離せないでいる。
「ねぇ、司ぁ。いいでしょ?」
「うーん」
「ねぇ、お願い! 愛美の一生のお願いだから! ……ぐすん」
「ううーん」
すっかり困り顔で唸っていた伊勢谷先輩先輩は、折原先輩が鼻をグスグスさせるのを見て苦笑いした。
「しかたない。愛美にそこまで真剣に頼まれたら断れないなぁ」
「ほんと!?」
折原先輩の顔がパアァッと明るくなるのと、あたしの頭がガーンと重くなるのと同時だった。
あぁ、やっぱり。絶対こうなると思ってた。
「ありがとう、司! うれしい!」
「まったく愛美はワガママだなぁ。これで何度愛美の『一生のお願い』を聞いたことか」
「えへへ。ごめんね。司は優しいから、つい甘えちゃうの」
幼なじみの絆を感じる笑顔を交わすふたりを見ながら、あたしはその場に座り込みそうになるのを必死にこらえていた。
伊勢谷先輩って結局、自分の恩人であり、かわいい妹でもある折原先輩のワガママを許しちゃうんだよねぇ。真正のフェミニストだし。
その気持ちはわかるけど、わかるんだけど、どうか言わせてほしい!
だったら、最初からお弁当係を折原先輩に決めときゃよかったじゃんー!


