瑞希さんの真似をしようとしたけれど、割り箸を割れずにいたら、由実さんが躊躇いながら言った。
自分でやると断ろうと思ったけど、これではいつまで経っても食べられないような気がして、由実さんに箸を渡す。
二本になった木の棒を受け取り、麺を掴む。
瑞希さんのように吸うことはできなかったけど、まず一口食べた。
「美味しい……こんな美味しいもの、初めて食べました!」
二人は微笑んで私を見ている。
語彙力のない感想を言っただけなのに、どうしたのだろう。
「もっといろいろ食べさせたくなる可愛さだ」
「円香ちゃん、私のやつも食べてみる?」
瑞希さんはスマホを取り出して私に向けていて、由実さんはれんげを渡そうとしている。
瑞希さんは置いておいて、他の味も気になったため、由実さんかられんげを受け取る。
醤油ラーメンのスープをすくい、こぼれないよう左手を受け皿にして口に運ぶ。
「この味も好きです」
「私のもどうぞ」
豚骨ラーメンのスープも美味しくて、頬が緩む。
「どの味がよかった?」
「どの味も美味しかったです」
本当に選べなかっただけなのに、瑞希さんは不服そうにしている。
だけど、文句を言葉にしてくれなくて、瑞希さんはラーメンを食べ進めた。
自分でやると断ろうと思ったけど、これではいつまで経っても食べられないような気がして、由実さんに箸を渡す。
二本になった木の棒を受け取り、麺を掴む。
瑞希さんのように吸うことはできなかったけど、まず一口食べた。
「美味しい……こんな美味しいもの、初めて食べました!」
二人は微笑んで私を見ている。
語彙力のない感想を言っただけなのに、どうしたのだろう。
「もっといろいろ食べさせたくなる可愛さだ」
「円香ちゃん、私のやつも食べてみる?」
瑞希さんはスマホを取り出して私に向けていて、由実さんはれんげを渡そうとしている。
瑞希さんは置いておいて、他の味も気になったため、由実さんかられんげを受け取る。
醤油ラーメンのスープをすくい、こぼれないよう左手を受け皿にして口に運ぶ。
「この味も好きです」
「私のもどうぞ」
豚骨ラーメンのスープも美味しくて、頬が緩む。
「どの味がよかった?」
「どの味も美味しかったです」
本当に選べなかっただけなのに、瑞希さんは不服そうにしている。
だけど、文句を言葉にしてくれなくて、瑞希さんはラーメンを食べ進めた。



