ソファに並んで座ると、まとまらない言葉で自分の思いを伝える。
「なるほどね……」
瑞希さんは難しそうな声で呟く。
瑞希さんの言葉に甘えすぎたかもしれないと反省する。
「えんは笠木が手術しないって言ってることに納得してるの?」
首を左右に振って否定する。
笠木さんは今生きている時間を大切にしたいと言っていたが、私はこれからも笠木さんと生きていきたい。
納得なんか、していない。
「じゃあ、説得してみなよ。笠木の意思は固いのかもしれないけど、言わなかったら何も変わらないじゃん」
そうは言うが、一度泣きながら説得のようなものをした。
そのときに、大切な人と過ごす時間を大事にしたいと言われたのだ。
私が説得したところで、何かが変わるとは思えない。
「それか、もっと生きたいって思わせるとか」
瑞希さんは人差し指を立てた。
その案は賛成だ。
「どうすればいいのでしょう……?」
「さあ?でも、それができるのはえんしかいないんじゃないかな」
瑞希さんは立てていた指を私に向けた。
私はその指を折り曲げる。
「私だけ、ですか……」
「好きな人とずっと一緒にいたいっていう気持ちは、笠木も同じなんじゃないかなって思うんだよ」
「なるほどね……」
瑞希さんは難しそうな声で呟く。
瑞希さんの言葉に甘えすぎたかもしれないと反省する。
「えんは笠木が手術しないって言ってることに納得してるの?」
首を左右に振って否定する。
笠木さんは今生きている時間を大切にしたいと言っていたが、私はこれからも笠木さんと生きていきたい。
納得なんか、していない。
「じゃあ、説得してみなよ。笠木の意思は固いのかもしれないけど、言わなかったら何も変わらないじゃん」
そうは言うが、一度泣きながら説得のようなものをした。
そのときに、大切な人と過ごす時間を大事にしたいと言われたのだ。
私が説得したところで、何かが変わるとは思えない。
「それか、もっと生きたいって思わせるとか」
瑞希さんは人差し指を立てた。
その案は賛成だ。
「どうすればいいのでしょう……?」
「さあ?でも、それができるのはえんしかいないんじゃないかな」
瑞希さんは立てていた指を私に向けた。
私はその指を折り曲げる。
「私だけ、ですか……」
「好きな人とずっと一緒にいたいっていう気持ちは、笠木も同じなんじゃないかなって思うんだよ」



