なんて落ち込んでいたら、由実さんが笠木さんを追いかけた。
笠木さんはまあり遠くに行っていなかったらしく、二人はすぐに戻ってきた。
「どうして、逃げたの……?」
「……なんでここにいるんだよ」
由実さんの質問に答えず、怒っているように言った。
由実さんは相変わらず笠木さんが苦手なのか、少し距離をとった。
「瑞希のお母さんのお見舞いに……」
「瑞希……ああ、あいつか」
笠木さんの声のトーンは変わらない。
由実さんはすっかり怯えてしまい、また逃げられると追うことはできないだろう。
気まずい空気が流れる。
しかし笠木さんは笑顔を作った。
「……椿さん、元気そうなら俺、もう行くよ」
また帰ろうとする。
私のほうを見ることもない。
「あ、あの……私が、帰ります……」
震える声だった。
これ以上無視をされると、心が折れる。
私は下を向き、笠木さんを見ないようにして足早に病室から逃げ出した。
しかし、出た途端に人にぶつかってしまった。
「おっと、ごめんなさい」
「いえ、こちらこそ……飛び出してしまい、すみません……」
謝罪の言葉を並べ、帰ろうとしたが、ぶつかった人に手首を掴まれた。
何事かと振り向くと、そこには汐里先生がいた。
笠木さんはまあり遠くに行っていなかったらしく、二人はすぐに戻ってきた。
「どうして、逃げたの……?」
「……なんでここにいるんだよ」
由実さんの質問に答えず、怒っているように言った。
由実さんは相変わらず笠木さんが苦手なのか、少し距離をとった。
「瑞希のお母さんのお見舞いに……」
「瑞希……ああ、あいつか」
笠木さんの声のトーンは変わらない。
由実さんはすっかり怯えてしまい、また逃げられると追うことはできないだろう。
気まずい空気が流れる。
しかし笠木さんは笑顔を作った。
「……椿さん、元気そうなら俺、もう行くよ」
また帰ろうとする。
私のほうを見ることもない。
「あ、あの……私が、帰ります……」
震える声だった。
これ以上無視をされると、心が折れる。
私は下を向き、笠木さんを見ないようにして足早に病室から逃げ出した。
しかし、出た途端に人にぶつかってしまった。
「おっと、ごめんなさい」
「いえ、こちらこそ……飛び出してしまい、すみません……」
謝罪の言葉を並べ、帰ろうとしたが、ぶつかった人に手首を掴まれた。
何事かと振り向くと、そこには汐里先生がいた。



