夏休み少し前のある日 『この歌 届けて 世界の隅まで song for you』 放課後に響く歌声は やっぱり水城のものだった 「スッゲ!!もうメロディー着いてんの!?っつか歌詞出来たわけ!?」 「わっ!?なんなんだよ!聞いてんじゃねーよ!!…まだ未完成なんだよ」 「そうか。さすがに早すぎだよな?」 「本当ならメロディーまでは余裕。でも……最高な歌詞にしたい。時間をかけて、ゆっくりと考えたいから」