「なんで?今日もネガティブ思考健在だったじゃない?」 いつも通り立派にネガティブだったよな? ……立派ってのは変か…… 「違う。表情が違った。いつもはただ儚そうな眼をしてるけど、今日のは……諦めてる感じの顔で、眼も潤んでた」 「はい?」 女の子ってそんな違いすら見分けるわけ? 細かっ!! スゴくね? 「ねぇ…誰かくる」 階段を駆け上るような音が聞こえた そして重い扉がゆっくり開くと そこにいたのは…… 「……春日原……?」