「親?」 神崎さんを見てそう尋ねるリュードーさん まあ家の用事って言ったらそうなるよな 「…そんなとこ…ですかね」 ほんの少しためらいながら応えるとリュードーさんはそれ以上聞こうとはしなかった それより今日はリュードーさんは教室に来てなかったな 隣の席が空いていたな 昨日のリュードーさんの横顔が再生される 目の前で私を見るリュードーさんと重なる 車に乗り込みながらリュードーさんを見て言った 「また明日」