「悪」が似合わない君と。



トンボの綺麗なアホ面を近くで見てやろうと思って

ベンチから腰を上げトンボに近づいた


「お前何やって…」


そこまで言いかけた時

スッと

俺の前にでかい男が立った


「待ってください、彗さん!シノセは俺の相談に乗ってくれただけなんす!」


あ?


あー俺がトンボに手を出すとでも思ったのか?

浜田の後ろで目を丸くして俺を見ていた

ついこの前は俺がかばってやったのによ


はー面白くねぇ


「別に何もしねぇから、邪魔だ浜田」


「え、あ、はい…」


お前じゃねぇんだからいきなりキレたりしないっつの