「彗さん!!」
おわ!な、なんだよ
「いつも、ありがとうございます!!」
……
…
は?
「いつも!まじでありがとうございます!!」
だから
…は?
「俺、馬鹿なりに考えたんです。いつもはただ強い彗さんに追いつきたくて、ひたすらくっついてるだけでした。
俺の…俺のダチが彗さんの事、いつまでも眺めてるんじゃなくて変わらなきゃダメだって教えてくれたんです!
俺はこれからも彗さんについて行きます!『俺らしく』ついていきます!」
…
浜田?
見たこともないくらい柔らかに笑った
浜田だ、こいつは確かに浜田だけど
なんか…慣れねえな
こいつの言う、変わるがどんなもんかは分からねぇ
でも前とは違う浜田に驚かされたのは事実だ
その爽やかな格好だってそうだ
不良の真似事で自分をあんな風に彩ってたアイツはもういない
少なくとも浜田の色になってるな
すげぇ
「これ!俺からのプレゼントです!」
え?
プレゼント?
「これは…」
ど、ドーナツ?
「シスタードーナツです!」
ああ、うん
ドーナツだね
「なんで?」
「えぇ!?彗さん、ドーナツ好きでしたよね?」
えっと
「俺そんなこと言ったっけ?」
「…ハ!!い、言ってない…」
…こういうところは浜田だな
思わず笑いが溢れる
「彗さん?」
とぼけた顔で俺を見る浜田
「ハハハッ!」


