「悪」が似合わない君と。

美花side



スタイリストおーけー!

ドーナツおーけー!


さあ準備は整って…


「む、むりだぁ」


…ないですね


「何を今更ビビっているんですか!」


ここまで来てそれは困るよ浜田さぁん


「だ、だって…俺、今まで無理やり付いてきたようなもんなんだよ…
あんな馬鹿みたいな格好して抑え込んでたようなもんなんだよ、不安とか色々と…
まじ、かっこ悪いんだよ。本当の俺は…」


ああー馬鹿みたいな格好って自覚あったんだ


でもそれは…


「ねぇ浜田さん。それは、その馬鹿みたいな格好してた昨日までの浜田さんのことでしょ?」

「?」

「今の浜田さんと昨日の浜田さんは全然違うよ。リュードーさんのために、大事な人のためにこんなに必死になれる浜田さんのこと、かっこ悪いなんて思わない。」


浜田さんはぽかんと私を見ている


「私、人を見る目はあるの。浜田さんは絶対かっこ悪くなんかないよ。鏡見たでしょ?全然違ったでしょ?人は変われるんだよ
それは中身も外見も一緒。
リュードーさんのためを思って自分を変えられるくらいの人なんだから!
ほら、もっと自信持って!!

いつまでも眺めてるんじゃなくて自分から変わらなきゃね!」


私は浜田さんの背中を思い切り叩いた


「イッテ!!」

「浜田さんはかっこいいよ!この私が証明してあげる!!」


人を勇気付けるのに大切なのは確かな言葉と笑顔

これでもかというくらい私は最高の笑顔を向けてやった


浜田さんの目が見開かれたのがわかった