お店の前で壁にもたれかかる浜田さんは自然と女子の目を惹きつけている


「浜田さーん!」

「チッおっせぇよシノ…」


私を見た浜田さんが硬直


「…シノセ?」

「はい!」

「まじで…シノセ?」

「まじでシノセです」

「…嘘だろ?」


のっとうそ


「ま、まじで?」

「まじで」


ここでやっと私を認識したを踏んだ浜田さん


「うぇぇえええ!?」


ふんす


「うそだろ!ありえねぇ!あのダッセェ眼鏡とブス面どこやった!?」

「まあまあ落ち着いてください」


浜田さんに説明すること3分


「な、なるほど、つまりお前には何やかんや理由があってそれで何やかんや行程があるとこうなると?」

「はい」

「いや、何もワカンねぇよ!あの眼鏡の仕組みについて3分語られただけじゃねぇか!」

「まあまあそんなことはどうでもいいですよ、とりあえず隣の浜田さんがカッコいいので私も並べる価値の女になろうと思っただけです」


まあ実際並べるほど変化ないんだけどね


「…ま、まじか」

「どうです?あのトンボよりはマシでしょう?」


ニカッと笑う


「…ッ!」


ん?

まただ

浜田さんの顔が赤く…


「浜田さん…?」

「っだああああああ!もう!見んな!」


えぇ


「さっさと行くぞ!」

「?は、はい」