「悪」が似合わない君と。



気がついたら走ってた


上履きに変え、階段を一段飛ばしで駆け上がる


まだいるかな


いるよな


あいつが待ってるって言ったんだ


俺の気持ちは変わらないよ


俺はずっとお前が好きだ


教室の前まで来て扉を開こうとした


…その手を止めた



『好きです』


この声は…武内?


思わず立ち止まって扉の横に背中を向けて立つ


武内といえばミスコンの表彰式の時…


トンボの手を握ってチヤホヤされてたよな


面白くなかったけど…


そいつがトンボに…告ってんのか?これは…


入っていって止めようかとも思ったけど


廊下まで溢れ出す真剣な空気に戸惑った


それに…


トンボの答えが聞きたかった