しつこい浜田さんとカイさんを押し返し、誰もいない教室に来た
夕日がいい感じに差し込んでエモーショナルだなーなんて柄にもないことを考えながら
次に浮かんでくるのは当然リュードーさんのことだ
美優さんの告白なんてうまくいくなって思ってる
リュードーさんは私が言ったことの意味をわかってないかもしれないけど
ここにきてほしい
トンボって呼んでほしい
あわよくば名前を呼んでほしい
そしていうんだ…
あなたが好きですと
愛していますと
ふと窓の外を見ると夕日が眩しい位置まで来ていた
目を細める
「篠瀬さん?」
え?
思わぬタイミングで名前を呼ばれ、目を丸くして振り向く
「武内くん」
学ラン姿の武内くんがいた
「まだ残ってたんだ」
「うん。武内くんも?」
「僕はもう帰るよ」
「そっか」
武内くんは自分の席にあった鞄を持った
そして徐に私を見た
「誰か待ってるの?」
うん、リュードーさんを…
「…んーそんなとこ」
きてくれるかわかんないけどね
「そっか」
変な沈黙が流れる
たそがれてたから少し恥ずかしいな


