「彗さん!?」
「彗」
「リュードーさん!?」
「お前らなにやってんの?」
見慣れた学ラン姿のリュードーさんが両手にゴミ袋を持っていた
あれ、呼び出しがあったんじゃ…
このあとかな?
「好きな子口説いてたっす」
「右に同じく」
トントン調子で口を開く二人を睨みつけるリュードーさん
「ほんとお前ら油断も隙もねぇな」
「当然っすよ。余裕ブッこいてると後悔しますよ」
「優勢だからっていばってんじゃねぇぞ」
内容はよくわからないけど喧嘩口調でありながら3人の顔は綻んでいるように見えた
リュードーさんはちょっと微妙だけど
てかまじ、なんの話をしてるんだよ君たちは
そしてリュードーさんは大丈夫なのか、呼び出し食らってたじゃん!
「リュードーさん、お呼び出しはいいんですか?」
「ん?ああーなんかそんなのあったな」
うおい
「行ってくるわ」
…
「いってらっしゃい」
リュードーさんは持っていたゴミ袋を捨ててチラリと私を見た
バチっと目が合う
きっとこれは私が朝言ったことを確認したんだろう
ええ、
待ってますよ…
教室で待ちます