「ねえシノセ」





「俺本気だよ」


…う


普段見慣れない真面目な顔をした浜田さんを見ると嫌でも胸が高鳴る


「好きだよ」


ドッキィ!


「は、浜田…さっ」


「なーにやってんの?浜田くん」


ひょいっと浜田さんの上から引き下ろされる


「か、カイさん!?」


またもやバックハグ状態


「俺のお姫様になにしてんの?」


「いやいや俺のっすよ」


どっちのでもないよ


「シノセモテるんで忠告してただけっすよ。海さんはお呼びじゃないっす」


浜田さんが腕を組んで言った

カイさんに対してかなり上から出てるのがこれまた新鮮


「なるほど、確かに現状こんなやらかに好かれてるからね」


ほんとですよ

なんでですか


「なんで私なんか…」


「聞きたい?」

え、

「教えてあげようか?」

え、


「まず笑うとやばい、破壊力えぐいほど可愛い」

なっ

「強い、見かけによらずたくましいししっかりしてるとこ、ポイント」

いやいやいや、なに言ってくれちゃってんの!?


「あわっの」

「まだ聞きたい?」

「け!結構です…」

カイさんは悪戯に笑うと私の顎を持って自分の方を向かせた

「ふふ、じゃ、美花、デート行こ」


はひ?

じゃ の意味がわからないんですが


「残念ながら俺が先約なんで」


いや初耳だよ?浜田さん?


「いや…あの」


「シノセー」

「美花」


えっとえっと


「トンボ」


えっと…ん?


え?