「悪」が似合わない君と。

彗side


なんだこの服動きづらいな


「龍堂くんかっこいいっ!」

「ほんと似合うね!」


なんだこの女どもは邪魔クセェ

でも一番厄介なのはこいつだ


「龍堂くん!」

なんとか美優

「放課後だからね!」

わかったっつの


なんでそう何回も言うんだよ

しかも他の奴らがいる前ででっかい声でよ


ああああっ

イライラする

客も客でめんどくせぇ
 

「写真撮ってくださーい」

「ええ!龍堂彗じゃん!」


はあ

腹立つな

なんでトンボがいねぇんだよ


トンボがいないんじゃ文化祭なんて参加しなかったっつの


窓の外を見ると目立つメイド服でペコペコしてるトンボが目に入る


……チッ


かなりの数の男に囲まれて写真撮られて絡まれて


…まじむかつく。あいつら全員ぶっ殺してぇ


さっさと終われよこんな祭り


『もし美優さんのお話が終わって…リュードーさんの気持ちに変化がなかったら…

私…教室で待っているので…来てくれませんか?』


放課後…


美優とか言う女の話が終わったら…


気持ちの変化ってのがよくわからないけど


あの時のトンボの真剣な目を思い出す





行くよ


絶対行く


お前に会いに行く


早く終われよ文化祭




自然と視線が窓の外を見た






 !!



「っ…あいつ」