「悪」が似合わない君と。



「お前らなにやってんの?」


ん?


「うわあああああっ!」


急に声のした方を見ると、いつ来たのかリュードーさんがしっかり座っていた


「なんだよ、驚きすぎだろトンボ」

「いやいやいや!心臓に悪いです!」

「彗さんまで来たんすかぁ」


浜田さんが大きなため息をついた


「なんだよ、来たらダメか?」

「今回ばっかはダメっすね」


ええ!

浜田さん?


は、浜田さんがリュードーさんにそんなこと言うなんて…

何があったんだ


「篠瀬美花、その弁当手作り?」


え?

いつのまにか完全に浜田さんと私の間に座り込んでいたカイさんが私の弁当を覗き込んでいた


「は、はい」

「ふーん、篠瀬美花料理うまいのな」

「そ、そうですか?」

「すごい鮮やかな弁当」


な、なんか嬉しい

誰かにお弁当を見せることがまずなかったから

ちょっと新鮮


「ほんとだ」

「うまそ!」


3人にも覗き込まれるとちょっと照れるけど


目を輝かせている目の前の皆を見てると

なんだかあったかくなってきた


「ふふ」

「なに笑ってんだよ」

「いえ、幸せだなぁって」


思わず崩れた笑みを溢すと

3人がピクッと動いてそのまま停止してしまった


「ん?あの?」

「え、や、あの、」


浜田さんが突然立ち上がって顔をブンっと振った


「なんでもないよトンボ」


リュードーさんが柔らかい顔をした


…やっぱり変だ

なんか3人とも前よりもなんか…

なんて言うのか

3人とも柔らかくなったけど


どことなく…

空気が痛いっす