「悪」が似合わない君と。




いつもよりちょっと楽しみな授業


先生は入ってくるなりリュードーさんをみて目を丸くした


教科書がないからと私と机をくっつけたリュードーさんに意識が行きつつ、授業を受けていると


トントン


と、ノートを叩く音がした


そちらに目をやるとリュードーさんが私のノートに何かを書いていた



『文化祭って何やるの』


おお

思ってたよりずっと達筆でびっくり

えっと


『メイド執事喫茶だよ』


いつもより綺麗な字を意識して書いた


『お前メイド服着るの?』


スラスラとテンポよく返答が返ってくる


『おそらく』


『俺も執事服着るの?』


『リュードーさんは着たくないって言えば気なくて済むと思う』


おそらく

いや絶対


『やったね( ՞ڼ՞ )』

!?

「ぶっ!」


おもわず吹き出した私の声に、何人かのクラスメートが反応した

予想を遥か斜め上に超えてきた顔文字

いやちょ、その見た目とポジションでそれはないよ


『なにやってんだよ』


小声でリュードーさんが言った


はぁ?

もおお!


『リュードーさんのせいですよ』

『なんでだよ』


特に理由はないけど顔を見合わせてクスッと笑う



好きな人がいるって…すごいな


ほんの些細なことでもすごく幸せに感じる