「悪」が似合わない君と。



学校までの一本道に入ると


「シノセーー!」

この声は!

「浜田さん!?」


いつもより元気よく

頭に包帯を巻いた浜田さんが走ってきた


「お、おはようシノセ」

「おはようございます…その怪我」

「ああ、気にすることないよ、もっとひどい怪我したことあるし」


うう…でも


「お前が責任を感じる必要はないよ」


カイさんも同じこと言ってたな…


浜田さんはにっこり笑って私の頭を撫でた

え、なんかいつもよりイケメン度高くない?


髪型もちゃんとセットされてるし

制服の中もパーカーじゃなくてカッターシャツを着てる


「浜田さん」

「ん?」


そして何より爽やかだ


「なんか今日いつもと…違う雰囲気じゃないですか?」

「え、お、そうか?」

「なんかいつもよりカッコいいですね」


うん

良好良好!


さあ行こう

私は学校へ向かう


…?

浜田さんはなぜかついてこない

振り向くと片手で顔を押さえて上を向いていた


「浜田さん?」

「…お、お前さ。そういうこと簡単に言うんじゃねぇよ」


ん?

何言ってんの?


「ほら早く行きますよ?」

なかなか進もうとしない浜田さんの手を引っ張って歩かせる


「だーかーらー…そういうとこ…ほんと」

何かぶつぶつ言っている浜田さん



とりあえずよかった


もう会えなかったらどうしようって

昨日まで思ってたけど…