ノロノロしてたら取られてしまう


あいつに関しては、俺も浜田も同等な立場での勝負

ま、絶対負けないけど


浜田と学校への道のりを行きながらトンボのことを考えた


早く会いたい

会って…それから

どうすればいいんだろう


いや

もうそんなことどうでもいい

会ってからのことはその時でいい


ただ、今は会いたいだけ



「あれ」

浜田がスピードを落とした

「なんだ…あ」


校門の前に海がもたれかかっていた

俺たちに気づくとこちらに向かってくる


「やっぱ来たか」

「なんだよ。来るのわかってたのか?」

「いや…なんとなく。来るような気がしてた」

「そうか」


海はふと顔を上げた


「なあ」


…あー

なんか嫌な予感する