「悪」が似合わない君と。




「っ……だったら…お前だってそうだ、篠瀬美花
俺はお前に助けられた。これでおあいこだ。
責任なんか感じなくていい。あの時はありがとな」


カイさんは少し子供っぽい笑顔を向けた


…リュードーさんも浜田さんも、カイさんも基本的に素直にいい人なんだよな


でも…だから心配なんだ

私を危険な目に合わせたくないからとか言って離れていきそうで…

それがとても怖い


「カイさん。リュードーさんと浜田さんは今日学校に来ていないんですか?」

「あーうん。かなり怪我してたみたいだから行きつけの元医者のとこ行ってる」


元医者ってなんじゃ


「あの…リュードーさん、何か言ってました?もう…関わっちゃいけないとか…そういう」


ちょっとストレートだったかな

いや…でも

もし言ってたら…もう来なかったらどうしよう


「…」


カイさんは何も言わなかった


怖い…

カイさんに向ける恐怖じゃない

もうリュードーさんに、カイさんに、浜田さんに会えなくなっちゃうんじゃないかって…


「そういうのは…」


泣きそうになってた私の頭をぐしゃぐしゃっと乱暴に撫でた


「自分で聞きな」


自分で?